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随時所感

2019.10.02

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」について<その2>

8月14日にアップした「あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』について」以降の自民党愛知県議員団の動きをまとめさせていただいた。

 

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令和元年8月17日:あいちトリエンナーレのあり方検証委員会第1回会議(8/16開催)の資料

が所属議員に配布される。

 

令和元年9月18日:あいちトリエンナーレのあり方検証委員会第2回会議(9/17開催)の資料

が所属議員に配布される。

 

③令和元年9月20日:自民党県議団総会での県当局の説明

※主に②の資料について当局から説明を受ける。

 

以下、自民党県議団所属議員による質疑応答<抜粋>

 

A議員:大村知事は名古屋市長の発言について憲法違反で検閲に当たると発言しているが、検閲に当たるか?

 

当局:知事の発言は名古屋市長への反論という形でHPにも掲載されております。この発言の中の検閲という言葉が直接的に憲法上の検閲に当たるかは事務方としては確たる承知をしておりませんのでお答えするのは難しいです。

 

A議員:今回の件は、個人でやろうと思えばできるわけで、表現そのものを禁止していないので検閲には当たらない。どうか?

 

当局:検証委員会は憲法の専門家もいらっしゃいますし、まだ開催されますので事務局のほうから伝えさせていただきます。

 

A議員:津田監督から直接話を聞かないと収まりがつかない。我々の前で津田監督に説明をさせるつもりはあるか?

 

当局:その旨、芸術監督に伝えさせていただきます。

 

中村:「資料1、これまでの調査からわかったこと」を見ると知事から津田監督に少女像はやめてくれないか?せめてパネルにできないかと打診しているが、津田氏は不自由展実行委員会に聞いて返答すると答え、結局拒否される。さらには知事から炎上するといけないから写真撮影を禁止できないか?と津田氏に打診するが、これまた同委員会に聞いてみると返されて結局、同委員会に拒否されている。ずいぶん実行委員会に力があることがわかる。そもそも津田氏が5月10日のキュレーター会議で不自由展を提案して、次のキュレーター会議で永田氏への声掛けが決まるとあるが、この不自由展の中心人物である永田氏の起用を提案したのは津田氏という理解でよいか?

 

当局:検証委員会の事実確認の中ではそのように認識されております。

 

中村:では残りの不自由展実行委員であるアライ・岩崎・岡本・小倉氏の人選はどのように決まったのか?

 

当局:検証委員会の聞き取りの中では、永田さんはじめこれらの方々の人間関係の中で決まったと聞いております。

 

中村:先ほどA議員が触れられた憲法上の問題については、「資料2、曽我部委員提出資料」の中で曽我部という専門家の検証委員がきっぱり問題ないと、これは契約の問題であって検閲ではないと言っている。なのになぜ今後、県が表現の自由の国際フォーラムを開いて「表現の自由宣言」をする必要があるのか?

 

当局:不自由展の実行委員から再開を求める仮処分の申し立てが裁判所に出されておりまして、この曽我部先生の資料は今回の中止は単に契約上の問題なのあるという正当性について出されたものだと認識しております。

 

B議員:中村議員の関連質問。不自由展の中止はあくまで安全性の面から行われたものであるなら、表現の自由について宣言の必要は無いはずだが?

 

当局:今回の件で、海外の芸術家や報道の反応を見ますと、今後の国内の芸術展に影響が出る可能性があり、このことを考えたときに何らかの提言をする必要があるのではないかとの声が上がっておりまして、そういった声も聞いて、対応してまいりたいと思っています。

 

C議員:今回、いろいろ実行委員会だ、何だ、と出てくるが、最高決定機関はどこか?

 

当局:トリエンナーレ実行委員会の会長である知事であります。

 

C議員:不自由展実行委員会の位置づけは何か?

 

当局:トリエンナーレ参加作家の1つ、1組、といった扱いです。

 

D議員:我々は検証委員会の報告が聞きたいのではなく、団が以前申し入れた事項に関する回答が聞きたいわけで、未だ示されていない。今日答えられないなら次回答えてほしい。今後のトリエンナーレのことや芸文の今後の取り扱い作品の検討など大きなお世話。次回があるなんて思わないでほしい。

 

E議員:不自由展の中止判断をしたのは誰か?

 

当局:知事から津田監督へ申し入れ、津田監督から不自由展実行委員会へお伝えいただき、最終的には知事と津田監督との合意の下で緊急避難的に中止が決まりました。

 

E議員:安全性の観点からの中止判断がなされているのに、知事は大浦氏の映像作品は知らなかったと今になって言うが、仮に安全性が確保されている状態であったなら今でも出していたということか?

 

当局:どうゆう状態で安全性が確保できるかわからないので、事務方としては今の段階でお答えできません。

 

F議員:県庁職員が大浦氏の映像を確認したのは7月30日とのことだが、この時点で知事への報告はなかったのか?

 

当局:その段階では報告はされておりませんでした。

 

F議員:知事に報告されるべきではなかったのか?

 

当局:検証委員会のほうで今後いろいろ確認がされることと思います。

 

以上抜粋

 

④令和元年9月26日:伊藤辰夫自民党県議団幹事長が代表質問で取り上げる。

 

令和元年9月26日:あいちトリエンナーレのあり方検証委員会第3回会議(9/25開催)の資料

が所属議員に配布される。

 

以上。

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