2012.05.04
みどりの日
5月4日、今日は「みどりの日」。
そもそも「みどりの日」とは、昭和天皇の誕生日であった4月29日が、平成の世になって天皇誕生日で無くなり、GWの一角を構成する祝日で無くなることによる国民生活への影響回避のため、植物に造詣が深かった昭和天皇にちなんで制定された。
その後、平成17年の祝日法改正で平成19年から「みどりの日」が5月4日に移動され、4月29日を「昭和の日」とすることになった。
では、もともとの5月4日は何の日だったかといえば「国民の休日」であった。
これは祝日法第3条の『「国民の祝日」は休日とする。』及び、同条3項の『その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(国民の祝日でない日に限る。)は休日とする。』による、祝日法を根拠とした祝日でない休日であって、5月3日(憲法記念日)と5月5日(こどもの日)に挟まれた5月4日が適用されてきた。
しかし、今では前述の通り5月4日が祝日法の改正で「みどりの日」として祝日に昇格したため、現在では同法3条3項が適用される日は無くなった(そもそも3条3項は昭和23年の祝日法立法当初から5月4日を想定して設けられたと思われるが、現在も条文として削除されること無く存在している)。
立法者・改正者の意図をあれこれ慮るのもなかなか面白いですね。