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随時所感

2017.04.22

PTA総会での会長挨拶

地元、芦原小学校で29年度のPTA総会がありました。

28年度の事業・決算報告ののち、29年度の新役員が承認され、その際、以下のような挨拶をしました。

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ただいま、皆さんのご承認をいただきまして、正式に今年度のPTA会長を務めることになりました。中村竜彦です。

職業柄、こういったご挨拶はテッパで話をさせて頂くことが多いわけですが、本日はPTAの年度初めにあたり、いくつか余さずお伝えしたいことがありますので、メモを見ながらのご挨拶をお許し頂きたいと思います。

前年度の会長さんからのメッセージにもありました通り、PTAは子供たちのために保護者と先生で組織される任意の団体です。 その任意性が周知されなかったり、また、PTAが導入された戦後からずっと慣例として行われてきたことが今にあっては時代に合わず、昨今ではPTAの入退会等をめぐって裁判が起こされるケースもあります。今年の2月には福岡高等裁判所で熊本市の公立小学校におけるPTAの入退会に関して今後のPTAに一定の方向性を示すことになるであろう、和解が成立を致しました。

共働きが進む昨今ですから、会員同士の負担の平等性も大切ですが、それ以上に、それぞれのご家庭事情に合わせた、それぞれが出来る範囲内での負担感で、子ども達ためにできる事をみんなで行っていくという運営のスタンスがより重要になってくるのであろうと、そこが、これからの時代に求められるPTAの在り方なのだろうと思っています。

また、本年4月6日付で、「PTAに関する確認事項と個人情報の活用及び顔写真などの個人情報の掲載について」という通知を学校長と連名で全ての本校児童のご家庭に通知さていただきました。今年5月末で施行されます改正個人情報保護法に対応してのものです。

但し、通知において個人情報の活用について確認しているにもかかわらず、確認期間終了前のタイミングで旗当番の名簿が学校側から出されてしまったことは、本来は勉強を教えるのが仕事の先生方ですから、こういったことは、なかなか不慣れであったとはいえども、これは学校側の落ち度でありますから、連名で通知を出させて頂きました私からもお詫びさせて頂きたいと思います。大変申し訳ありませんでした。

先ほども申しました通り、PTAは法的にいえば任意の団体です。 しかしながら、これまで積み重ねられてきたPTAの実績なども考慮しますと、やりたい人だけが勝手にやればいいということでは、又、別の新たな弊害が生じないとも限りません。 そこで、それぞれの保護者の皆様のご家庭事情なども尊重した運営を図ることで、加入・非加入に絡む差別的問題や、別の新たな問題が起こる事のないよう、なるべく保護者の皆様全員にご加入のお願いをさせて頂いているところです。

もちろん、「どうしても理解も協力もできません」と言う方には任意団体なんですから強制はできません。

つきましては、これまで芦原小学校PTAには入退会に関する規定がありませんでしたので、本PTAの会則にのっとり、内規の改正をもって、既に4月12日の役員常任委員会において、規定の整備をさせて頂きました。後ほど議事の中で報告させて頂く予定でおります。

PTAは皆さんお一人お一人のご協力なしには成り立ちません。

日頃、子どもたちの為にPTAを支えて下さっている保護者の皆様、先生方には感謝を申し上げますと共に、変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

結びにあたりまして、この一年間、甚だ微力ではありますが、精一杯努めさせて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。

以上。

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